リシャフトに必要な道具は?DIYの必要工具と重要ポイントのまとめ。 

2020年12月1日

皆さんこんにちは 今回は、自作シャフト抜き工具を使って アイアンシャフトの入替をしようと思います。 入替は、8年前に購入のミズノMP59の5番アイアン~PWの6本で NS950GH Sシャフトをヤフオクから中古で購入の MODUS3  120 Sシャフトに入替です。 入れ替えるにあたり、リシャフトに必要なポイントをまとめてみました。 [ads][/ads]

リシャフトに必要な情報・調査

1 シャフトの長さ

出来上がり目標のクラブ長さになるようシャフトの長さを調整・確認します。 今回は、中古で購入したシャフトなので、取り付け前に必要な長さが有るか確認します。 新品のシャフトを付ける時は、組み立て前にカットするか ヘッド取り付け後、グリップ取り付け前にカットしますのでどちらかを選択して 長さを確認します。 リシャフト前のMP59に装着されているシャフトはミズノ純正の カタログ標記シャフトNS950GHです。 5番アイアンで37.5インチ 以下の番手で0.5インチづつ短くなりPWで35インチとなります。 交換予定のMODUS3 120の長さは、5番アイアンで38インチ合わせの長さにカットされ 以下の番手は0.5インチづつ短くなっているものです。 抜く前のクラブ名称は不明ですが、シャフト先端におもりが付いていました。 おそらく、ヘッド重量フローを調整するための錘だと思いますが、、、、、 6本中5本のシャフト先端におもりが入ってました。

2 シャフトの重量

組立後の目標バランスになるようにシャフト重量を調整・確認します ヘッドの重量フロー(番手毎約7gづつ増減)を確認しながら、 組み立て後目標バランス値になるか仮バランスを取り、不足ならシャフトに錘を入れる 等の調整を行います。 今回は、MP59のヘッドの重量フローは9番のみ2gの錘で調整されていたので そのまま使用し、 モーダスシャフトに入っていた錘は全て外してシャフトを取り付けました。 標準のNS950は98グラム(カタログ値) MODUS3 120の重量は114グラム(カタログ値) 交換後は16グラム重くなりそうですね。バランスは成り行きです、、、、( 一一)

3 シャフトのチップ径

シャフトのチップ径はクラブヘッドとの接着強度に大きく影響するので 十分検討します。 ヘッドのホーゼル内径とシャフトの隙間具合が重要です、また、ソケットの選択の為にも必要です。 ホーゼル内径と、チップ径の差が大きいと、接着剤にグラスビーズやアルミ粉を使い 隙間を埋める必要が出ます。 寸法的に(ホーゼル内径とチップ径の差)メーカー純正の状態が使用実績もありベストと言えます。 NS950のチップ径は 9.02㎜ MODUS3 120のチップ径は 9.02㎜ 同じですね

必要材料の購入

ソケットの購入

   内径9㎜ 太い方の外径がMP59のホーゼルより少し大きい(14.6㎜) ソケット内径はチップ外径より少し小さい径の物を購入します。(大きい径は不可!) ヤフオクとかでいろいろなデザインの物が有りますのでお好みで購入して下さいね。

注意 ソケットの太いほうの外径はクラブヘッドのホーゼル外径より同じか少し大きい物を選ぶこと! アイアン組み立て後 サンドペーパで段落とし研磨仕上げとなります。 (セルロイド製のソケットのみ) 最近は、アルミ製の着色ソケットが出ていますが、 組み立て後にホーゼルとソケットの段落とし等 出来ません! なので細かな寸法合わせが必要です。

接着剤の購入

   ヤフオクで購入の接着剤(Y610) シャフトとヘッドの接着はアクリル系の2液型接着剤が必要です。 アクリル系接着剤の硬化時間は比較的早い為 1・2本づつの接着剤配合と接着 が (後作業のグラスビーズの混ぜ合わせや塗布・ヘッドの打ち込み作業など考慮すると) 初心者には良いと思われます。 接着剤の詳しいデータはこちら。セメダイン メタルロック

グラスビーズの購入

アクリル系の接着剤だけでも接着可能です。(メーカー組立品には入っていません) ホーゼルとシャフトに隙間が多く有る場合、より強固な接着部を作るために グラスビーズかアルミ粉末を接着剤にまぜて接着します。 (隙間を埋める材料です 無いとシャフトが斜めに接着されたりします)

ヒートガンの購入

ヘッドのホーゼルを温めるのに必須です。 殆どの接着剤は、耐熱温度が70℃~130℃程度ですので ヒートガンで数分温めると溶融します。 ガストーチで温める方もいますが 加熱が可能なのは基本的にヘッドとシャフトが金属同士であることが条件です。 (温度管理が難しいです)

カーボンシャフトのクラブを扱うときは 過度に熱するとシャフトの強度が一気に落ちますので温度管理に注意が必要です。詳しく知りたい方はこちらのページに記事が有ります。危険が危ないシャフトのお話

シャフト抜き器の購入

アイアンの金属シャフトを抜く時 万力やバイスでシャフトを挟んで抜くことも出来ますが、 シャフトの傷や、つぶれのリスクもありますので専用工具が有ったほうが良いと思います。 カーボンシャフトの取り扱い時 には必須でしょう。比較的低い温度でも シャフト軸方向に力が入り、シャフトが抜けます。 今回は、自作品でやってみます。(^^♪    見栄えは悪いが、機能的なDIY品です! シャフト抜き器 

 

初期型から様々な改良を加え、高評価な最新型の工具はこれ ↓ 

 

 

シャフト切断機

シャフトの長さを調整するために必要です。 シャフトを挟み込み、回しながら切断します。

グリップ

新品シャフトやグリップの無いシャフトにリシャフトしたときは必要です。

リシャフトのポイントまとめ

身の好みや流行りのシャフトを自由に入れたいですが、安全性などを考慮すると使用実績のある交換前の接続状態が一つの基準となると思います。ヘッドのホーゼル内径とシャフトのチップ径を先に調べ、シャフト入替後の接着部分の強度を確保する上でも 入替予定品が入替前と同じかそれに近い状態であることを確認して 入替ることが大切ではないかと思います。 また、 接着剤の硬化時間が比較的早く硬化しますが、完全に硬化し安全強度に達するまでには長い時間が掛かります。接着剤の完全硬化時間と安全強度を確保する乾燥時間を必ず守りましょう!メーカやクラブ工房は、ホーゼルとシャフトの隙間に対し 様々な方法で強度や安全性を確保し隙間を埋める事ができるのでしょうけれど、一般のユーザーがDIYで行うにはリスクが伴います。 メーカが付けていた物と違うチップ径のシャフトや接着剤を使用して 万が一事故が発生してもDIYは自己責任ですので、お忘れなく。 よろしければ関連記事もご覧ください。

最後まで読んでくださいまして ありがとうございます。m(__)m