アイアンリシャフト取り付け作業のポイント! 簡単にDIY出来るぞ
各作業のポイントを色分けして紹介しますので押さえてください。
作業の流れは、
1 シャフトの抜き作業
2 ヘッドホーゼル内洗浄
3 ソケットの組付け
4 ヘッドの取り付け
5 ソケットの研削・研磨です。
5 内径10㎜x長さ100L程度のパイプ(ソケット打ち込み用)
シャフトを抜き工具にクランプさせ#80で研磨後#32で足付け
シャフトを固定させ先端からホーゼルが入る部分まで#80でメッキを剥がし
#32の粗いサンドペーパで足付けします。
足付けは接着剤との馴染みを良くする目的で行います。
画像のように円周方向に擦ります。注意 メッキの除去と足付けで削り過ぎないように!強度が落ちます。メッキの厚さは、0.02㎜程度です。銀色の輝きが無くなればOKです。また、足付けも削ることが目的ではなく、ヘアーライン状の模様をつけることが目的です。(接着剤の馴染みを良くするため) シャフトの研削加工後ホーゼルを仮組みして ソケット位置をマスキングテープで決める
予めソケットの長さを測定しておき、ホーゼル端部より物差しで測り位置決めします。
ソケットが入る位置にマスキングテープを巻く。
9番アイアンだけおもりが入っていたので、、おもり取り付け
アルミ製の2gのおもりでした
ソケットをマスキングテープまで打ち込む
ソケットの打ち込みで重要なのが、シャフト先端からソケットまでの距離です。
ソケットを打ち込む前にシャフト先端からマスキングテープまでの距離を測り
番手ごとに全長のフローにバラツキがないか確認しておきましょう。
ポイントは
ヘッドにおもりが入る場合1㎜程度バラツキく可能性が有ります。
また、番手ごとにシャフトがホーゼルに入る具合が違っている場合も有ります。
事前にホーゼルのシャフトが入る部分の長さ測定・確認するなどしておき、
全クラブを仮組みして、各番手の全長フローに凸凹が極力少なくなるようにソケットの位置で調整します。
1㎜程度は誤差の範囲と言われる方もいらっしゃるかもしれませんが、
クラブのバランス測定時にこの凸凹のバラツキが影響を及ぼします。
もちろん グリップ重量のバラツキもバランスに影響します。
しかし、せっかく組み立てるのですから出来るだけバランスフローが
統一している方が気持ちいいです!
爺のクラブは全体の仮組み時に全長のフローが1㎜程度凸凹していました。
ソケット位置を調整し直せば良かったのですが、
まあいいだろうと安易に考え 無調整で接着しました。
おかげさまで、バランス値がDIY仕上がりです。(笑)
調整・確認後、細いパイプ等でソケットをマスキングテープまで打ち込みます。
2 竹串(接着剤塗布用)
3 プラスチックハンマー
では、接着してみよう
アイアン1本分を組付ける 接着剤の分量 アクリル系接着剤 1:1
接着剤を台紙等に 取り出し、竹串などで撹拌します。
直ちにグラスビーズを少量投入し、再度撹拌します。
AB剤混合後グラスビーズ少量投入
ホーゼル内面全体に竹串で塗布
ホーゼル内面塗布同様にシャフトの外面にも まんべんなく接着剤を塗布します。
ポイントは硬化時間が短い為、手早く行う事。メーカーで組付けられたクラブには、グラスビーズやアルミ粉は入っていません。ビーズが無くても組付け可能ですが、チップ径とホーゼル内径に
大きな差が有るなどして(ガバガバな状態)
シャフトに傾きが出る場合に、ビーズやアルミ粉等が必要になってきます。
爺のクラブは、NS950からモーダス120への変更なのでほぼ純正の寸法です。
本来ならグラスビーズも必要なかったのですが、極少量入れました。
シャフトとヘッドを取り付ける際、この極少量のビーズが引っ掛かり
ヘッドを入りにくくしました。おそらくここでも全長のバラツキが出た可能性が有ります。
ビーズは、隙間を埋めるもので接着を強化するものでは無いです。
入れすぎると、接着力を落とす場合も有ります。
何事もメーカーが組み立てた状態に近い組み立てが良いですね。
接着剤塗布済のヘッドとシャフトを取り付けます。
ポイントはシャフトとヘッドを回しながらソケットとヘッドの間に隙間が無くなるように挿入します。
手で押し込んで 入る場合は、入れてからシャフトの位置決めを行いますが
手で入らない場合はシャフトの位置決めをしてからグリップ部を
プラスチックハンマーで叩きながら挿入します。
皆さんこんにちは
今回は実際にアイアンシャフトの入替作業を行います。
シャフトの抜き作業
必要な物
1 抜き工具 参考に 現在市販している抜き工具です。 今回は自作品を使いました。 2 ヒートガン
では、早速シャフトを抜いてみましょう。
ソケットを5㎜程度ずらします(自作工具なのでこれでOK)
市販工具はソケットを切断してください。
ティッシュをパーツクリーナ等で濡らし それでソケットを掴み回すと動きます
一般的にはソケットを切断しますが、シャフトに傷などつけたくないので
今回ソケットはシャフトを抜いてから外します。
工具の爪にヘッドのホーゼルを引っかけ、シャフトをクランプします。 クランプ後、ホーゼル部分をヒートガンで温めます。 ある程度温めると 接着剤が溶けてきます。 溶けるときに匂いがしますのでそこで判断します。注意 温め過ぎないように! ある程度温まったら(溶ける匂いがしてきたら)後ろのラチェットを ギコギコ! 簡単に抜けてきましたね~ 抜き作業のポイントは、ヒートガンでの温め方です。 抜き工具が有れば 爪を抜く方向に 少しテンションをかけてから温めます ある程度温まったら 勝手にズルっとホーゼルが動き出します。 後はラチェットをギコギコ で抜けます。1本約2~3分ぐらいの時間です。 工具を使えば加熱温度も低い状態で抜くことが可能ですし、ものすごく簡単です。 抜き工具が無い場合 万力やバイス等でシャフトをつかみ ヘッドを手で持って引き抜きますが、その時は 手に軍手をはめてヘッドを 持たないとダメなくらい熱く加熱しないと抜けないです。ヘッドホーゼル内洗浄
必要な物
1 先が細めで長めのハサミ
2 ワイヤーブラシ
3 脱脂剤(アセトン・パーツクリーナー等)
中に接着剤がこびり付いてます。しかも硬い、、、
ハサミの片方を差し込んでグリグリ回してある程度接着剤のカスを落としますが、
螺旋部分の接着剤が落ちないです、、、
ホームセンターでワイヤーブラシを買ってきましたが線径が細くダメでした (-_-メ)
真鍮のワイヤーで0.2㎜ぐらい。腰が弱く全く使い物にならない!
ということで4㎜の丸棒にタングステンを溶接して作りました
ドリルに取り付けグリグリ
きれいに接着剤が取れました (^^♪
ホーゼル洗浄のポイントは、画像を見ての通りホーゼル内に螺旋状の溝が切ってあります その部分のゴミの除去と脱脂です。油分が残らないようにパーツクリーナー等で完全脱脂洗浄してください。
ヘッドの抜き作業より時間がかかります。
工具を作ってゴリゴリして約5分で出来ましたが、ホームセンタのワイヤーブラシ
では全く歯が立たず、、、甘く見てました (-_-)
専用のブラシも販売されていますのでそれもいいかもしれませんね。
今回は時間が無いので自作しました。
ソケットの組付け
必要な物
1 マスキングテープ 2 サンドペーパ #80 #32 3 脱脂剤 (アセトン・パーツクリーナー等) 4 物差しcreated by Rinker
シンワ測定(Shinwa Sokutei)
ヘッドの取り付け
必要な物
1 接着剤+(グラスビーズ若しくはアルミ粉)ヘッド挿入後乾燥させますが、シャフトの位置決め後動かさないように放置します。接着剤の初期硬化は早いですが、完全硬化・安全強度を確保できる硬化時間は長く必要です!接着剤の安全強度を確保できる完全硬化時間を確認し守る事が最も重要です。
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