アクアのスピーカー交換(超荒技)とデッドニング DIY

2021年12月3日

前回行ったサウンドシャキットの取り付けで

臨場感が出て若干良くなった感じのアクア号のオーディオですが

少し音量を上げると高音・低音ともに まだこもった感じの音と外板か内貼りの共振が有り

ビビり音交じりの音だったので、さらなる音の改善と 車の静粛性を求めて 

今回は、運転席と助手席の純正スピーカーの交換と

全席ドアのデッドニングと吸音処理をやってみました。

 

        

デッドニングとは?

車のデッドニングとは

一般的に外部から入る音の抑制や車内スピーカーの音の共振を抑える事を言います。

どの様にして抑制するのかというと、車の外板は0.6mm~0.8mmと薄いので

様々な音で振動しやすいので、外板に制振材を貼ったり吸音材を貼ったりして抑制します。

デッドニングを専門で行っている業者も有りますので、

予算と時間が有れば専門店で行うと効果が有るかもしれません。

専門店などでデッドニングをしてもらう場合は、工費込みでドア一枚5,000円~4万円ほどです。

  

但し、

デッドニングを行っても 車内のロードノイズが無音になるという事はありませんし

オーディオの音が良くなることもありません!

 

 

そもそもスピーカーから出ている音が、そのオーディオの最良の音なので

デッドニングで音が良くなるという事は一切ありません

音を良くしたいのなら、良いスピーカーとアンプ・イコライザーに変える事からでしょう。

 

デッドニングの効果は?

車内の雑音が減り スピーカーの音や同乗者の声が聞きやすくなる程度と考え 

るのが適切ではないかと思います。

 

費用対効果が薄い工事かもしれませんね?

DIYの自己満足が一番効果的なやり方ではないでしょうか?(笑)

 

一般車両にデッドニングを施して高級車並みになる! なんて事はまず無いです。

もともと高級車には、静粛性を高めるために吸音材や防振材等を沢山使い

タイヤや、ホイールにもノイズが発生しにくい物を使い

車の設計から静粛性を加味して作られているので、、、。

 

 

アクアのデッドニングで使ったもの

材料

1 吸音荒毛フェルト 8tx910x910-2枚(ドア4枚分)

2 軽量制振材レジェトレックス 1.5tx480x480-2枚(ドア4枚分)

3 ブチルゴムテープ 10mx25㎜-1個(ウレタンフォーム貼り付け用)

4 吸音ウレタンフォーム 25tx400x400-1枚(スピーカ後ろ、ドア外板貼り付け用4個分)

5 グルーガン (吸音フェルト貼り付け用・ダイソー) 

6 隙間テープ

デッドニング材料の総額 約10,000円でした。

必要工具

1 内貼り外し

2 プラスドライバー

3 電動ドリル

4 ドリル 3mm

5 結線コネクター(スピーカ配線用)

 

6 M6タッピングビス(スピーカー取り付け用)

スピーカは?

スピーカーは、得意のオクで購入3000円のクラリオン製16cm

コアキシャル3ウェイスピーカーです。

なぜフロントだけの交換?

純正スピーカーは 低音が良い感じで出ていたからです。

なので、リヤは低音・フロントは中高音の役割で再生できれば丁度良いのでは?

と思い、とりあえずフロントのみの交換です。

 

段取り

作業前に行っておくと作業が速いです。

1 デッドニング材料のレジェトレックスを1/2にカットし

更に、50㎜幅ぐらいでカット、帯状のテープを10枚程度作成(ドア1枚分)

2 ウレタンフォームを1/4にカット

 

 

施工

手順

1 ドアの内貼りを外します。

 外し方

  1 ドア取っ手の部品を内貼り剥がしで持ち上げます。

ドアとって部品にオレンジ色の内貼り剥がしを差し込んだところ

2 プラスネジを緩め、取っ手のコネクターを外します。

赤丸の所3か所にプラスネジで固定されています。

3 内貼りをスピーカー部の下側から内貼り剥がしで引き上げます。

赤丸あたりに内貼り剥がしを差し込んで持ち上げると剥がしやすいです。

内貼りは赤丸の取り付けピン6か所で固定されているだけです。

4 取っ手のワイヤー2か所を外します。

白と緑のプラスチック部分を持ち上げると簡単に外れます。

5 ドアのビニールをサービスホールが露出するまで剥がします。

今回は、ビニールをそのまま使いますので、ブチルゴムなどはそのままにして作業します。

6 純正スピーカを取り外します。

外す前にスピーカーの高さを測ります。(内貼りとの干渉具合を確認するため)

内貼りのスピーカーリブが少し食い込んでいるのが伺えます。

隙間スポンジを38mm以上の高さで取り付けるのが丁度良い高さですね。

純正スピーカーは鉄板より約38mmです。

純正スピーカーはアルミの鋲で固定されていますので、3㎜のドリルで鋲の頭に穴を開けます。

7 純正スピーカを外し、高さを合わせたバッフル(台座)を組み込んだ社外品スピーカー

を取り付ければ終わる作業ですが、ここからが荒技の始まりです。

中古のスピーカにバッフル(台座)など付属されているわけがなく

どうしたのか?というと

 

純正スピーカーのコーンを外し、ペラペラの純正バッフルにクラリオンスピーカーを

載せました。

 

先ずは、リブの切断

次はコーンの隅部分を裏から押し上げるとノリで貼られたスピーカーが外れます。

銅線を切断して、バッフルとスピーカーを分離

純正スピーカの台座にクラリオンスピーカを載せて出来上がりです。

純正スピーカー16センチ、クラリオンも16センチなので外径はピッタリです

小径木ネジ、4ヶ所で固定しました。クラリオンスピーカーの取り付け部分と

同じような形状になっており、木ネジで固定が簡単でした。

車に取り付け部分が1か所折れています。(;_;)

8 スピーカーホールとサービスホールから制振材を貼り付けます。

フロントドアとリヤドアの制振材の様子

貼る位置は自由ですし間隔も決まりなど無く適当に!

隙間なく張る事が良いとは限らないそうです、

ドアをノックしてどの部分をノックしても音の変化が無くなれば良いとされています。

貼る時の注意点は、とにかくテープ部分をドアに密着させること!

内貼り剥がしのヘラでゴリゴリ押し当てながら貼りました。

9 アウターパネルのビニールを元に戻します。

10 スピーカー裏側の部分に吸音材を入れます。(後日取り外しました(-_-;)

吸音スポンジの裏側にブチルテープを貼り、スピーカーホール裏側に貼り付けます。

(後日外しました。全くお勧めできません!理由は下記に記載しました)

10 スピーカーを取り付けます。

折れた爪の補修痕が見れますね(笑)

スピーカーの高さは、33mmでしたので隙間テープを巻いて

45㎜の高さにして取り付けました。

画像はM6のソケットキャップスクリューで固定しておりますが、

取付穴は、φ5なので、M6タッピングビスで問題ないです。

(たまたまタッピングビスが無くM6のソケットスクリューが有ったのでタップして使ってます)

 

 

11 インナーパネルに吸音フェルトを貼り付けます。

上の画像は、内貼りを外した状態です。

白いのはシンサレートという吸音材だと思います。隙間が多いですね。

下は、フェルトを内貼り形状に切って、グルーガンで貼り付けました。

  

 

12 内貼りを元に戻して完成です。(^^)/

     

同じ作業を他のドア3枚分にも行います。

  

すべてのドアに同じ作業を行うには5~6時間は必要です。

一般的にデッドニングとして紹介されている、

サービスホールを塞ぐためにはさらに制振材が必要で、

その作業時間がプラスになります。

後ろの内貼りの外し方

補足です。

後ろのドアは、三角の部品を外してから、前のドアと同様の要領で外します。

 

後ろもフェルトをビッシリ貼りました。

  

  

なぜサービスホールを塞がなかった?

一般論として、スピーカーBOXは密閉し、内部に吸音材を入れる事で

音質が良くなるとされています。

同じ要領でサービスホールを塞ぐ、と よく紹介されていますが、、、

 

 

車なので、薄い鉄板に騒音の音源があちらこちらに有り、

しかも穴を塞ぐといっても 薄い制振材で塞ぐだけなので

あまり合理的に感じれないです。

やらないよりもやった方が良かったのでしょうが、、、、

ならば、内貼りに吸音材をビッシリ入れた方が効果的なのでは?

っというのが塞がなかった理由です。

 

ドアパネル吸音材取り付けの不具合

そして、今回はスピーカー裏側に吸音スポンジを貼り付けましたが

結局外しました、、、

これもスピーカーBOXを例えに音質が良くなると紹介されています、、、

 

オデッセイの時も貼らずにいたのですが、今回は試しにと思い貼ってみました

でも、予感は的中!

 

施工対象は車なんですね~、スピーカーBOXとは違います。

スポンジが雨水で湿っぽくなっていました(笑)

搾れば ポタポタと雫がドアの水抜き穴から落ちます、、、、

当たり前ですよね~    

ドアに水抜きの穴を設けてるのは雨水が侵入するからです!

乾燥させたいところに湿ったスポンジ、音質が良くなるどころか

スピーカーを破損させてもおかしくない状況を作りこんでいました、、、

 

だよね~っと、直ぐ撤去!

 

(ずっと疑問に思っていたんですが、アウターパネルの内側に吸音スポンジを貼れば

普通に雨水を吸うでしょう、、、しかし、、誰も書かない!

  不思議です。 私の貼り付け方が違うのかなあ?)

 

  

外したスポンジは、

内貼りとフェルトの間の隙間に乾燥させて貼り付けました。(笑)

スピーカー裏にスポンジが入っているのと入ってないのとでは

音の変化なんてありませんでした。

たとえ音の変化があったとしても、内部に水分を保つような施工はしませんよね

車なので錆が嫌です。

なぜかデッドニングの施工に紹介されています。これはお勧めできません!

 

 

まとめ

ドアの鉄板をノックして、施工前はカンカン と甲高い音でしたが

施工後は、コンコンと低い音に変わり制振材の効果がでました。

しかも、ドアを閉める時の音が、

購入時はパタンと軽四並の軽い音が、ゴフッっと重くずっしりした音に変化しました

家族全員が認める変化です。

 

オーディオの音の変化は?

スピーカーが変わったので高音が出やすく聞き取りやすくなって当たり前だし

サウンドシャキットの効果が分かりやすくなり、良い感じの音と臨場感に

まあまあ満足ですね~

デッドニングの効果は?

会話や音楽の聞こえにくい音が少し聞き取りやすくなり

ロードノイズが若干ですが減りました。

制振材と内貼りのフェルト効果でしょうか?

そんな感じです、、、、。

想定通りかな?

費用対効果というと微妙な感じがします

DIYの自己満が丁度良い感じです。

 

 

あと、後部荷台からの騒音が気になりだしたことは

ドアデッドニングの効果だと思われます。

  

今度は、荷台のデッドニングでオトナシートでも貼るかな~

ヤバいぞ~ 沼にハマっていく~

ホドホドにしないと、、、、(-_-;)

 

最後まで読んで下さいましてありがとうございます。

では、(^^)/