スズキDF2、2馬力船外機のメンテナンス DIY
またまた得意のオークションで仕入れた2馬力船外機
スズキDF2ー2006年製(初期型)・訳あり品15000円(訳ありの内容はリコイル引けないという物)
完全に焼き付きを疑わせるジャンク品、、、
最悪は、シリンダー・ピストン・ピストンリング・コンロッドにクランクシャフト等
エンジン全体の入れ替えが必要ではないかと思われる個体を落札しました、、、、、(-_-;)
はたして安物買いの銭失いか、、、、状況から想定すると15000円の値段も高額ではないか?
部品取りにしても取り付ける個体を持っていない、、、なので復活させるしかない
大冒険の落札です、、、、
とにかくバラシてメンテしてみましょう。(-_-;)(-_-;)(-_-;)
現状把握
外観
パット見綺麗な外観です.(^^♪
カバーを開けると錆が、、、、まあ少ない方でしょう
だんだん錆が露出してきます
イグナクタ―も錆びだらけです。
ヘッドカバーが一番ひどいかな?
全体的に錆は有るものの使用頻度が少ないエンジンのようです
内部
エンジンを下した下回りですが綺麗な方だと思います
メンテ方針
現状考察
エンジンのリコイルスターターが引けない状態ではありましたが、懸念していた原因の
エンジンブロー(焼き付き)ではない事が判明しました。 (^^♪ ものすごくラッキーです。
冷却ポンプのケース・インペラもひび割れ、変摩耗など無くそのまま使えそうです。
スタータが引けない原因
1 前オーナーのエンジン使用後の放置機関が長期で油焼け固着の可能性が高い?
2 エンジン停止後の排気バルブ位置が中間で停止させ長期保存、固着した状態で無理にスタータを引こうと
作動させた事でプッシュロッドが脱落し何処かに干渉させた?ロッドの曲がり無し。
画像は無いですがアルミ製のコンロッド軸受け部分の焼き付きも無く、コンロッドもツルツルの状態でした。
メンテの方向性
樹脂製のカム摩耗具合から使用頻度が少ないであろうエンジンと想定。
万が一が有ってもダメなので、焼付き防止の為のモリブデン添加剤は必須。
1 クランクシャフトのオイルシール交換・プロペラシャフトのオイルシール交換
2 キャブレターのクリーニング
3 エンジンオイル・ギヤオイルの交換
4 バルブのすり合わせ
5 ドライブシャフトとエンジン接続部のオイルシール改造
(交換頻度が多い部品、オイルシール自体が高価なので安価品が取り付けできるように改良)
6 冷却水路の巾や穴径を広げる。
7 冷却水の排水口を増設。
(新型には有るが、初期型の本機には霧状に噴出する穴しかない為、冷却水の状態がつかみにくい)
8 紙シートタイプのシール全て交換
9 シリンダーヘッドカバー・フライホイールのさび落としと耐熱塗料で塗装
メンテ画像
吸排気バルブをシリンダーヘッドに差し込み、裏側からバルブ軸にドリルを接続して回転させます。
バルブシートとバルブにコンパウンドを馴染ませながら回転させるとバルブ接触部に光沢が出てきます。
エンジン下部の特殊なオイルシール(茶色の物)
このオイルシールは1枚1000円越えの特殊な物です。メンテ頻度が多い部分に入っているので破損させると痛いです。
安価な物が使えるように変更します。
図面の通りステンレスの材料を加工して、1個200円程度のオイルシールが入るようなパーツを追加しました。
カバーで見えませんが、フライホイールも同様の色に塗装です。
イグナクターは、耐熱のシルバー塗装です。
まとめ
このエンジンはラッキーエンジンでした。(^^♪
メンテ費用も購入部品3000円程度で復活!
メンテ後の釣行も4回行きましたがノントラブルで、岸から2~3キロ程度離れた水深40~50メートル
付近の釣り場まで全開走行しています。
しかも、2名乗船で時速8~8.5キロ(魚探読み)のスピードで、回転数は7500~8000回転回っていますので
2馬力エンジンとしては状態の良い方なのではないかと思います。
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